コンテンツにスキップ
電子制御式ケーブルマシンを両側に装着したラック前でトレーニングする男性を正面から捉えた未来的なホームジムシーン

【特集Vol.29】ウェイトを必要としないケーブルマシンの時代は来るのか?

近年、海外のホームジム市場で急速に注目を集めているのが、ANCORE(アンコア) や VOLTRA(ヴォルトラ) のような、“ウェイトスタックやプレートロードを必要としない”新世代のケーブル機器です。

従来のケーブルマシンといえば、重いウェイトスタックや、設置スペースを必要とするプレートロード機構、それに大型フレームが当たり前でした。

しかし近年は、ラックや壁面へ設置できるコンパクトな製品が登場し、「ホームジムでのケーブルトレーニング」のあり方そのものが変わり始めています。


機械式と電子式、それぞれの進化

こうした新世代ケーブル機器には、大きく分けて2つの方向性があります。

ANCOREのような機械式は、内部のバネ機構によって抵抗を生み出しており、コンパクトでありながらシンプルかつ高い耐久性を持ち、電源を必要としない点が特徴です。

一方、VOLTRAのような電子制御式は、バッテリー駆動のモーターによって抵抗を生み出しているのが特徴で、十分な最大負荷と合わせて、

  • ワンタッチでの負荷変更
  • モード切替
  • エキセントリック制御
  • 出力データ管理

など、従来のケーブルマシンには難しかった機能を実現しています。

つまり現在は、

「小型化されたケーブル機器」

というだけではなく、

「シンプルな機械式」「高機能な電子式」

という2方向への進化が同時に進んでいる段階と言えるかもしれません。


ROGUE製ファンクショナルトレーナー全体を引きで捉えた施設風景と、電子制御ケーブルマシンを操作する手元を接写した比較構成

ジムの未来は変わるのか

もちろん、大型のウェイトスタック式マシンがすぐに消えるわけではありません。

商業ジムでは依然として、

  • 高耐久性
  • 多人数利用
  • 高重量対応

といった面で大きな優位性があります。

しかしホームジム市場においては今後、

「大きく重いマシンを置ける人だけが、本格的なケーブルトレーニングをできる時代」

は、少しずつ変わっていくかもしれません。

プレートやウェイトスタックを必要としない、新しいケーブルトレーニング環境。

ANCOREやVOLTRAは、その変化を象徴する存在として、今後さらに注目を集めていきそうです。

MBC POWERでも、こうした次世代トレーニング機器の可能性について、継続的に研究を進めています。

ケーブルトレーニングマシン

▶ ケーブルマシン一覧を見る



筆者:店長 神野
前の記事 【特集Vol.30】トレーニング施設訪問 #05 ― 日本製鉄釜石シーウェイブス ―
次の記事 【特集Vol.28】オンライン指導が加速させるパワーリフティングの進化